INFOLATION

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僕は君の為なら死ねるけど、君はそれを望んでいないし、僕が死にゆく様をじっと見ているだけだ。

 

好きな人がいた。

僕が高校2年生の頃に出会ったんだと思う。

もう出会った時期なんて忘れてしまった。

メル友募集サイトだった。

そういったサイトにメアドを貼っては色々な人とメールのやり取りをしていた。

その日限りの人もいれば、一カ月ぐらい毎日メールが続く人もいた。

その人は例外だった。

その人とは、4年間続いた。

4年もの間に、電話を何度もしたし、実際に会った事もある。

実際に会ったのは一度だけだ。

僕が大学一回生の冬。

その人は二回生だった。

関東にいるその人は大学のゼミ旅行で関西に行くと僕に告げた。

ふざけて、会おうよと言うと、うん、と答えてくれた。

今でも覚えている。

眼鏡をかけた女性が待ち合わせ場所にいたこと。

不安になって、声をかけるまでとても時間がかかったこと。

解散のときになって、そんなくだらないことで時間を失ったことがとても悔しかったこと。

3時間ぐらいしかなかった。

ヨドバシカメラをうろうろした。

キーボードについて熱く語っているその人の目を僕はずっと見ていた。

何か抽選をやっていた。

店員さんに、よかったらどうぞ。デートの軍資金を当てちゃいましょうと言われて、その人は、そんなのじゃないんで、と否定していた。

その人に彼氏がいたなんて知ったのはもっともっと後のことだった。

 

その人は、スカイプのプロフィールにyoutubeのURLを貼っていた。

URLの先はsing my loveだった。

質問したら、その人は、すごくいいよ!とオススメしていた。

僕は、40メートルPの曲なんて一曲も知らなかったのに必死に知ったかぶりをしていた。

クサいぐらいの恋愛ソングだったなんて知ったのはもっともっと後のことだった。

 

全部全部今でも覚えている。

僕が電話で悩みを君に打ち明けた時、一緒に泣いてくれたこと。

僕が大学に合格した時、とても喜んでくれたこと。

なんの悪気もなく、ネットゲームで知り合った人と付き合っていると僕に教えてくれた夜のこと。

君のおもしろい友達のこと。

君の口調。

君のラインのアイコン。

 

全部全部きっと君はもう忘れている。

好きだった。

好きだった。

いや、今でも好きだ。

君と繋がりが無くなってから、もう2年以上経つけど今でも忘れられないし、会いたいし、好きだ。

この2年の間に彼女もできたし、それなりにいろんな経験もしたけど。

人はよく、「恋に恋をして恋人を作る」という表現を使う。

それが正しいなら、僕はきっと「君に恋をして恋人を作って」いたんだろう。

 

君の今を僕は何も知らない。

大学を卒業して、院に行ったのか就職したのか、それ以外の道を歩んでいるのかも分からない。

毎日欠かさずに送りあっていたメールももう無い。

年賀状も来ないし、互いの誕生日の電話だってない。

 

それでも思い出だけはある。

君はきっと忘れてしまっているのに、僕は全部全部覚えている。

僕だけは今でも取り残されたままだ。

綺麗な思い出の中にいつまでも。