INFOLATION

ハースストーンの英語記事を日本語訳にして載せます。twitterのアカウントはhttps://twitter.com/Qe8Gxです。フォローしてください

道尾秀介のサイン会に行ってきました。

うんこ!!!

 

本日は、こちらのイベントに参加してきました。

www.kinokuniya.co.jp

 

半月前にツイッターのタイムラインで流れてきて、参加を決めました。

たまにはこういった文化的な活動を行うのも良いでしょう。それに、道尾秀介さんは僕の最も好きな作家さんなのです。このチャンスを逃すわけにはいきません。

 

道尾秀介さんは

道尾秀介 - Wikipedia

こういう方です。

 

『向日葵の咲かない夏』を僕が高校生の時に読んで以来、とても大好きな作家さんになりました。ですが、正直、最も好きな作家かと言われると「うーん」という感じでした。

その気持ちが、変わったのはこの記事を読んでからです。

www.webdoku.jp

この中で道尾さんはこう語ります。

「手段」として使っているのが、きっとミステリ的な手法なんでしょうね。読み手の頭の中に直接感情を書き込む方法をとろうとすると、例えば「叙述トリック」と呼ばれる書き方になったりする。でもそれは決して「目的」ではありません。 

 これこそが、僕の求めていた物でした。

本の帯に『大どんでん返しにあなたはきっと騙される!!」などと書かれているのを見ると、正直嫌な気持ちでした。

大どんでん返しが先に待っているからなんなんだろうと。主役が最後で突然死んだからなんなんだろうと。

そんなときに自分のなかにふっと答えを与えてくれたのが、この言葉でした。

伝えたいものをより強く伝えるためにトリックや大どんでん返しを使う。

この「目的」と「手段」がごちゃ混ぜになり、大どんでん返しのためだけにある小説が嫌いでした。だから、僕は、この記事を読んで道尾秀介さんの作品をもっと読みたいと思いました。

 

それから、『シャドウ』と『ソロモンの犬』を大学時代に読みました。『シャドウ』は良かったのですが、『ソロモンの犬』は個人的に微妙でした。

微妙というか、嫌でした。道尾秀介の作品はもう二度と読まないでおこうかなと思ったぐらいです。

それから、時間は経ち僕が大学4回生になったとき、一冊の本に出会いました。

『球体の蛇』です。

 

球体の蛇 (角川文庫)

球体の蛇 (角川文庫)

 

 最高でした。確かに、ご都合主義で現実ではこんなに上手く事が運ばないという批判もあるでしょう。その意見は分かります。

ただ、それぐらい綿密に計算されているということなのではないでしょうか。

つじつまを合わせるためについた嘘が、結果的につじつまを外してしまう。僕が悩んでいたことがまさに表現されていました。どんでん返しに次ぐどんでん返しで続きが気になってスラスラ読めます。

とにかく良かったです。終始、暗い雰囲気のままですが、とてもよかったです。

これを機に、僕は改めて道尾秀介さんのことがとても好きになりました。

 

というわけでサイン会に行ってきました。

12時ごろに家を出ようと決めて、現在は11時。

そろそろ準備を始めます。作家さんのサイン会にいくわけだから、少しだけそれっぽい格好をしたほうがいいのかもしれません。上司に見つからないようにこっそりと伸ばした髭をたくわえて、コンタクトレンズではなく眼鏡で、髪の毛はワックスで少しだけ無造作にして、家をでました。

梅田の紀伊国屋は何度も行ったことがありますから、迷子の心配はありません。

2番カウンターに行って

「すいません、電話予約していた○○○なんですが」と言うだけです。

すると、店員さんは

「少々お待ちください」と言い、奥へ行かれました。

1800円を支払い、本と整理券を受け取ります。

その時点で13時30分。サイン会は14時からですから、少しだけ時間があります。棚に並んだ本でも眺めながら時間をつぶすことにします。

 

全く集中できません。暇つぶしに集中するというのもおかしな話なのですが、これから道尾秀介さんに会うと考えると、全く集中できず、ただただぼんやりと歩いているだけになってしまいました。

色々な本が並んでいて、「これだけあったら、作家デビューしてから売れるなんて大変なんだろうなぁ」と思いました。

 

14時になりました

なりました。サイン会場へ行って、並びます。既に多くの方が並んでいました。

5人が7列で35人ぐらいはいたと思います。

多くが女性でした。中には若くてかわいい子もいました。こんな子にファンですなんて言われるとか羨ましいなと思いました。

道尾秀介さんが来られるので温かい拍手で迎えてください」と店員の方が仰いました。

道尾秀介さんが来られました。

普通のお兄さんでした。

普通やないかい!

いや、そりゃ普通なんですけどね。ここで怪物が来られても困るんですけど。

なんだ、こんなものかと思いました。

 

それからサイン会が始まり、僕の順番が来たのはちょうど15時頃。

呼ばれて、購入したばかりの本を渡します。

何もしゃべれませんでした。

目の前にすると緊張しました。

前もって書かされるメッセージカードみたいなものに

「球体の蛇、とてもよかったです。自分と同じ悩みの人はいるんだと思いました。これからも応援しています」と書いてあったので、道尾さんが気を使って

「同じ悩みっていうのは具体的には?」と質問してくれました。

「嘘をついちゃって、それが裏目にでてっていうのです」

というと

「ドツボにハマっちゃうよね。これは小説だからいいけど、現実だったら困るんじゃない笑」

とおっしゃいました。

ハハハと笑いました。

「お名前、ひろきでいいんですか」と聞かれて、「はい」と答えました。

「本名もひらがななんですか」と聞かれて、「いいえ」と答えました。

「どうして?」と聞かれたら、「その名前でブログやっているんで」と答えようと思いましたが、聞かれなかったので黙っておきました。

 

そんなこんなでサイン会は終わりました。

f:id:colorcolor1128:20170617165030j:plain

ブログにあげるためだけに、本名じゃない「ひろき」で名前を書いてくださいと言った時、少しだけでも道尾秀介さんに近付けた気がしました。

 

では。